適応障害とは
適応障害は、ある特定のストレスが、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。ストレスとなる状況や出来事は人それぞれ違います。
たとえば会社での日々の業務や対人関係のストレス。夫との夫婦関係や嫁姑問題。学校での行事や友人関係。子育てや育児、それにかかわる人間関係など、ありとあらゆる状況や出来事が想定されます。
一定期間持続的なストレスに暴露され続けてしまうと耐えうるストレスのキャパシティを超えてしまい、精神的な破綻状態を引き起こしてしまいます。
その結果、抑うつ状態と呼ばれる憂うつな気分や不安感が強く出現し、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、イライラがつのり、物にあたってしまうなど行動面の症状がみられることもあります。
適応障害ではストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善していきます。
たとえば職場がストレスになっている場合は一定期間の休職をとることで、業務や人間関係のストレスから距離をとることができます。この間に身体と精神をゆっくり休息に導いてあげることができるため、時間とともに症状は徐々に回復に向かいます。
休職期間中に業務量の軽減や、勤務体制の見直しなどの職場環境調整を会社側にお願いし、職場環境がストレス因にならないような配慮をしていただくことも重要です。人間関係がストレス因となっている場合は配置転換や職場異動が望ましい方もいらっしゃるかと思います。
休職診断書が必要な場合は梅田あかつきメンタルクリニックで発行が可能です。
しかしストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、心理療法などを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。